Journal Intime***

Paris発、のんびり日記。 夢の街から何気ない日常を発信中。食べ物、映画、本や音楽の雑感など。
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -
<< Les enfants de la Tele | main | French Carpetbaggers ! CESAR 2007 >>

"PASCIN" - Musee Maillol

Museé Maillolという美術館で行われているエクスポジション、"PASCIN"(パスキン)を見てきました。

本名をJules Pincasというブルガリア生まれのユダヤ人画家。
まだ十代の頃にウィーンやミュンヘンで美術を学び、その後パリにやってきました。

彼がパリにやってきたのは1905年。
ピカソ、モディリアーニなどが活躍しはじめ、エコール・ド・パリ(パリ学派)がまさに始まるその年でした。モンパルナスに画家達が集まった、パリの黄金期でもあります。

第一次世界大戦中、戦火を逃れるためにアメリカ、キューバに渡りましたが 戦後またパリに戻ってきます。そして1930年に自らの命を絶ってしまうまでをパリで過ごています。

1905年〜1930年はエコール・ド・パリの最も輝かしい時期で、パスキンはこの華やかで、だけど背徳的なこの時代のパリに生きた芸術家の典型として知られています。

彼の絵の大部分は女性のヌード、しかもかなりきわどい感じで パリの街で娼婦らしい薄汚れた女性を見つけては、食事を与える代わりにモデルになってもらっていたそうです。
薄汚くて、嫌らしいのに、どこか愛嬌があって生き生きしているのが印象的。

ドイツの新聞に挿絵を描く仕事をしていたこともあり、彼が好きだったのは紙にペンや鉛筆で描くデッサンだったそうです。確かに彼のデッサンはかなりの数が残っていて、今回の展示会の半分はデッサンです。

実際に、デッサン画の方が生き生きしていて、楽しんで描いているんだなぁ〜という感じがしてきます。


とはいえ、あの時代。の、パリ。
沢山の画家達がパリに集まっていて、美術画商たちが大きな力を持っていました。どの画家も、美術画商たちとの契約がなければなかなか生活が出来ない状態。ピンカスももちろん契約(のようなもの。口約束がほとんど)があったのですが、彼らはあまりデッサンは欲しがりません。Huile sur toile(Oil on canvas)でなければあまり価値が出なかったのです。

ピンカスもしょうがなくキャンバス地に油彩画を描くようになりますが、好きになれなかったようです。彼が油彩画を描くと、必ず“余白”が出てきて、今度はこれを美術画商側が嫌います。「なんでちゃんとキャンバスを埋めないんだ!」と。ピンカス本人はコレを彼のスタイルと思っていたのでしょうが(もしかしたら抵抗の意味があったのかもしれません)、画商側からは「未完成」みたいにみえたのでしょう。

彼の油彩画の中には、きちんとキャンバスが埋まっているものもありますが 大部分は後になって画商たちが色を加えたものです。よーく見てみると不自然な色があるのですぐ分かります。


結局、彼は45歳の若さで自殺してしまいます。
彼が埋葬された日は、パリ中のギャラリーがその扉を閉めたとか。


今回のマイヨル(マイヨ?)美術館の展示会の題名は"Le magicien de rel"。
現実の、薄汚れているはずの世界をコミカルに見せてくれるパスキンの魔法が見られます。開催期間は2月14日〜6月4日まで。

入場料は8ユーロでした。学生なら6ユーロです。

Maillol美術館、毎回のエクスポジションがかなり面白いです。
ちょっとツウ好みというか、濃いぃ感じなんですけど。少し前に話題になった、マリリン・モンローの最後に撮った写真展なんかもこちらでした。



*美術館情報*
Museé Maillol - Fondation Dina Vierny
61, rue de Grenelle
75007 Paris

Metro : rue du bac
Bus : n 63 - 68 - 69 - 83 - 84
www.museemaillol.com





Swatch e-store(PC)

人気ブログランキング
↑ランキングに参加しています。
お時間ありましたら、ポチっと一票!励みになります♪♪
Art et Musee〜美術(館)! | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

- | permalink | - | -

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kaori0412k.jugem.cc/trackback/260
この記事に対するトラックバック